公務員試験 小論文対策~「警察官」試験の書き方を解説します

警察官になるためには、試験を受験して合格する必要があります。試験科目は、教養科目(現代文・英語・数的推理・判断推理・日本史・世界史・生物・物理・・・)小論文、面接、体力試験などが出題されます。教養科目試験対策ももちろん重要ですが、小論文、面接試験の対策も重要です。今回の記事では警察官試験で出題される、小論文試験についての対策方法などを紹介します。警察官試験、特有のテーマや、書き方等ポイントを紹介します。ぜひ、試験対策の参考にしてください。

公務員試験 小論文対策~警察官試験で求められるもの

警察官の試験では、小論文が出題されます。この試験では主に、読解力と文章作成能力を問われています。読解力とは、問題の設問に対して、その問いに正しく答えられるかを見られています。設問に対して的確な解答が出せるかどうかを小論文で問われます。文章作成能力は、論理的に正しい文章が書ける力です。警察官も含め、公務員は、法律や政令などを正確に国民・市民に伝える機会が多数あります。適切な文章が書けるか、その能力を小論文試験で確認されます。

公務員試験 小論文対策~警察官試験で出題される問題とは

警察官採用試験の小論文試験ではどのような問題が出題されるか、いくつかの例を紹介していきます。(警視庁の過去問)

警視庁:
「努力して困難に打ち勝った経験と、そこから得たことをどのように警察官として活かしていきたいか述べなさい。」
「警視庁警察官という職業についてあなたの考えを述べた上で、警察官になることに対する自信と不安について述べなさい。」
「失敗に学び成長した経験と、その経験を警察官としてどのように活かしていきたいか述べなさい」

岡山県警:
「サイバー犯罪被害の現状や課題等について触れた上で、警察官としてどのような取組・対策が必要か。あなたの考えを述べなさい。」
「警察活動を円滑に進める上で、ボランティアとの連携がますます求められる。今後、警察とボランティアとの協働を強化すべき分野と取組についてあなたの考えを述べなさい。」
「犯罪や交通事故から高齢者や子どもを守るために、警察として取り組むべきことについて述べなさい。」
「新型コロナウイルスの感染拡大により、今後、起こりうる又は増加するであろう事件について、抑止策を含めて、あなたの考えを述べなさい。」

奈良県警:
「警察官は高い倫理観が要求される職業であるが、○なぜ高い倫理観が必要なのか ○職務倫理意識が欠如していれば、具体的にどのような影響が生じるのかについて、それぞれあなたの考えを述べなさい」

自治体によって傾向や特徴はありますが、共通するテーマとしては、警察官としてどう考えるか、どのように行動すべきかを問う論文、受験生の過去の体験を警察官としてどのように生かすかを問う論文というモノが多いと言えます。論文で問われるこのテーマは警察官の面接試験でも問われる内容、自己PRともつながります。小論文対策はそのまま、面接試験対策にもつながっていくのです。

公務員試験 小論文対策~警察官試験の留意点

試験時間・形式

警察官試験の小論文は自治体などによって異なりますが、平均的に文字数800文字~1000文字、時間は60分程度で実施をするところが多いです。自分が受験する自治体の試験内容は事前にしっかり確認をしておきましょう。

書く上での注意点

小論文試験はもちろん中身も大切ですが、減点されないために以下のポイントを注意しましょう。

・誤字・脱字がないようにする
・字は楷書体で丁寧に書く
・略字を使用しない(コンビニ→コンビニエンスストア バイト→アルバイト)
・正しい文法をつかう
・警察についての問題であれば、基礎知識・予備知識が正しいものを書く
・文字数は指定文字の7割以上は書く
・最後まで書ききる(結論をしっかり記す)

基本的なことですが、上記をしっかり守って書くことで減点が防げることができます。内容がよくても誤字脱字が多かったり、字を雑に書いていたりすると、合格点に達しないということもあり得るので、気を付けましょう。

公務員試験 小論文対策~警察官試験の書き方について

小論文の試験では、文章構成がとにかく大切です。整った構成の文章は読みやすく、高評価にもつながります。まずは、小論文における基本の「型」を身につけて、お題を型に当てはめて、書くことで、一定レベルの文章を作成することが可能になります。代表的な文章の「型」として以下が挙げられます。

・起承転結
・結論→理由・根拠→具体例→結論
・序論→本論→結論

大抵は、800文字~1000文字でまとめる必要があるので、「序論」「本論」「結論」の3段落でまとめる「型」が書きやすく、まとめやすい構成と言えるでしょう。

公務員試験の小論文試験(警察官)対策をしっかり取り組み試験に合格しよう。

今回の記事では公務員試験の小論文試験(警察官)についての対策方法を解説しました。警察官試験の小論文は警察に求められることや、自身の過去の経験から警察官に必要な素養などを論じる内容のものが多いです。自己PRや面接試験にも通じる内容なので、自分が警察官として活躍する意気込みや抱負などをまとめて表現できる準備を進めていきましょう。過去の問題について、実際、小論文を書いて書きあげる練習をたくさん、くりかえしましょう。