公務員試験 小論文対策~「一般行政」試験の書き方を解説します

公務員になるためには、試験を受験して合格する必要があります。試験科目は、多くの自治体・国家公務員試験では1次試験で教養科目(現代文・英語・数的推理・判断推理・日本史・世界史・生物・物理・・・)と専門科目(法律科目・経済科目・技術系科目など・・・)
が出題され、二次試験で小論文、面接などが出題されます。1次試験対策ももちろん重要ですが、二次試験の対策も必要です。今回の記事では一般行政職で出題される、小論文試験についての対策方法などを紹介します。公務員試験、特有のテーマや、書き方等ポイントを紹介します。ぜひ、公務員試験対策の参考にしてください。

公務員試験 小論文試験はどのような試験か?

公務員試験における小論文試験とはいったいどんな試験なのでしょうか?自治体や国家公務員の試験で、様々なお題が出題されますが、多くは一般的な行政課題や、時事問題などからお題が出題され、自身の意見や考えを表現し、論理性や、表現力、問題意識などを評価されます。設問のみを提示されるテーマ型や、資料等を与えられてその内容を踏まえて、考えを論述する資料解釈型など、形式も様々です。多くの試験は60分~90分の時間で800文字~1000文字前後の小論文の作成を求められます。

公務員試験 小論文試験 頻出のテーマ

公務員試験 小論文試験の一般行政職試験でよく出題されるテーマを紹介します。自治体をはじめとした、公務員試験の小論文でよく扱われるテーマとしては。「社会問題」「行政課題」「時事問題」など、まさに行政が現在、取り組みを進めている課題が多く出題されます。出題されたお題について、受験している自治体がどんな取り組みをしているかを把握しておくことも大切です。

以下、具体的な頻出テーマをいくつか紹介いたします。
 ・少子高齢化による労働人口の減少に対して行政が行う対策
 ・若者の県外への流出を防ぐために本県で取り組むべき施策は
 ・テレワークを推進するために行政が取り組むべき施策は
 ・働き方改革を推進するために行政が取り組むべきことは?
 ・IターンやUターン就職を推進するために行政が取り組むべきことは?
 ・災害につよい街づくりをすすめるうえで優先すべき施策はなにか?
・〇〇県の観光振興のためにできることは?
 ・〇〇県の農林水産業の活性化には何が必要か?
 ・訪日外国人誘致に本県が行うべき取り組みは?

上記のような、具体的な行政課題、政策に関する内容で出題されることが多いので、頻出テーマに関するある程度の知識をインプットしておくことも必要です。

公務員試験 小論文 一般行政職試験対策のポイント

続いて、公務員試験の小論文試験の具体的な書き方について、解説していきます。小論文を書く上で、内容も重要ですが、まずは基本的な「型」を理解し、覚えましょう。この型を抑えるとどんなテーマが出題されても、質問のテーマにあった小論文を作成することが可能になります。型に当てはめて論述することを意識しましょう。

公務員試験 小論文 基本的な型

公務員試験 小論文の基本的な型は以下の通りです。

1:現状の分析→2:課題の抽出→3:解決のための方向性→4:解決のための対策→5:まとめ という流れになっています。

それぞれ、解説していきましょう。

① 現状分析

公務員試験の小論文では、行政課題が設問になることが多いです。その課題についての現状をまずしっかり示すことが重要です。「労働力人口が減少している」のではあれば、なぜ減っているのか?背景や原因などを客観的な事実も交えて説明をします。多角的に説明することで、様々な視点で課題を抽出することができます。

② 課題の抽出

現状をしっかり分析をしたうえで、何が課題なのかを説明します。人口が減ると、どんな問題が生じるのか?なぜ、人口が減ってしまうのか?県外に流出してしまう原因は何か?課題に関して、どんな対策が必要かを捉えるうえで解決すべき課題がそもそも何なのかを明確にします。

③ 解決のための方向性

④ 対策

課題を解決するためにどんなことが出来たらいいか、最初に大きな方向性を示し、その後具体的な施策を挙げていきます。この具体的な対策は、実際、既に行政で実施していることなどを挙げても問題ありません。様々な具体的な施策を知識として蓄えておくことが重要です。

⑤ まとめ

最後に与えられた設問に関して、最終的なまとめを記載します。自治体を目指す場合は、自分自身が与えられた課題に対してどう尽力し、貢献できるかといった意気込みや抱負を示しましょう。

公務員試験の小論文試験(一般行政)対策をしっかり取り組み試験に合格しよう。

今回の記事では公務員試験の小論文試験(一般行政)についての対策方法を解説しました。公務員試験の小論文は行政課題や時事などから出題されることが多いので、まずは、社会問題や行政課題などについての知識を増やしていきましょう。行政が抱える課題や問題などについてしっかり把握しそれに対する解決策を表現する文章をたくさん書きあげる練習をくりかえしましょう。